3月1日にバンダイナムコゲームスから発売されるPS3用ソフト『ワンピース 海賊無双』の発表会が、東京都内のバンダイナムコ未来研究所で行われた. 『ワンピース 海賊無双』は、幅広い世代に人気の作品『ONE PIECE(ワンピース)』と、コーエーテクモゲームスが手掛ける人気ACT『無双』シリーズとのコラボレーション作品. 『無双』シリーズの特徴である、シンプルな操作で無数の敵をなぎ倒す一騎当千の爽快感はそのままに、主人公・ルフィをはじめとした『ワンピース』の個性あふれるキャラクターが大暴れする"新しい無双アクション"を楽しめる. 開発は、コーエーテクモゲームスの開発チーム・ω-Forceが担当している. 発表会には、開発スタッフに加えてスペシャルゲストも登場. 発売前のソフトをいち早く体験した. ●オリジナルデザインのPS3は金型から作成 バンダイナムコゲームスの代表取締役副社長・鵜之澤伸氏は、「原作やTVアニメが盛り上がっているだけでなく、弊社のグッズやゲームも売れています! 」と『ワンピース』の好調ぶりをアピール. また、同社のPS3用RPG『テイルズ オブ エクシリア』は76万本を、PS3用ACT『機動戦士ガンダム EXTREME VS.』は60万を突破したことからも、PS3はソフトが売れるハードとなっていることを説明した. 『ワンピース 海賊無双』の受注本数はすでにハーフミリオンまで入っているそうで、「迫力があり、20~30歳台のファンに受けるソフトができた! 」と、しっかりとした手応えを感じているようだった. 鵜之澤氏 河野氏 続いて登壇したのは、SCEのプレジデント・河野弘氏. "ジャンプフェスタ2012"に本作の体験版を出展したところ、すぐに行列ができたことを見て「(このソフトは)間違いない! 」と確信したという. 2月27日からは、さまざまな名場面を使ったTV-CMが放送される. ドラム王国編、エニエス・ロビー編、マリンフォード編という3パターンがあるのだが、最初は3つ作る予定はなかったという. ところが、打ち合わせで1つのパターンに絞れず、3つ用意することになったという秘話を明かした. さまざまな名場面やゲーム中のACTシーンが散りばめられたTV-CM. "『ワンピース』で遊ぼう、泣こう. "というキャッチコピーが付けられている. またソフトに加えて、ゲームオリジナルデザインのPS3本体320GB HDDモデルをセットにした『PlayStation3 ワンピース 海賊無双 GOLD EDITION』が、同日に発売される. 本体とコントローラは、『ワンピース』をイメージしたゴールド仕様のものだ. さらにPS3本体の天面には、海図がデザインされている. この海図はプリントではなく、PS3の金型を新たに用意してプレスしたものだという. ルフィと、『ワンピース』の世界観を表現した海図が刻印されている特別なPS3. 金型から作ったのは、PS3でも他に例がないようだ. 集英社の『週刊少年ジャンプ』編集長・瓶子吉久さんも姿を見せた. 『ワンピース』連載15周年のさまざまな企画の先陣を切るのが、この『ワンピース 海賊無双』だという. 『ワンピース 海賊無双』のデキは、原作者の尾田栄一郎さんも絶賛. 寄せられたコメントで「僕もクリアしてみせます」に続いて、「女性キャラのああいう部分にも期待しています」というコメントが読み上げられると、会場からは笑いが起きた. ●『無双』のアクションと『ワンピース』のストーリーを楽しめる作品 ステージには、バンダイナムコゲームスの中島光司プロデューサーと、コーエーテクモゲームス・ω-Forceの鯉沼久史プロデューサーが登場. 完成したゲームについて、改めて説明した. バンダイナムコゲームスの中島さん(左)と、コーエーテクモゲームスの鯉沼さん(右).
timber land 中島さんは、王下七武海の"バーソロミュー・くま"の格好で登場した. 開発を終えた感想を聞かれた鯉沼さんは、「まだ発売前なので、終えた感じではないです」と断った後で、「ちゃんと発売できてホッとしています」と笑顔でコメント. 中島さんによると、開発は2年前からスタート. 「あっという間でしたが、楽しみながらやれました」と話した. 鯉沼さんは『ワンピース』と『無双』をどう組み合わせるか、また原作のストーリーをいかに再現するか、開発が終わるまで苦労したことを告白. しかし、そのデキには自信があるようで、「ルフィの表現には苦労しましたが、やってもらえば『無双』の爽快感があることを理解してもらえる」と語った. PS3で初の『ワンピース』ゲームということで、コミックでもアニメでもない独特のグラフィック表現を追求したという. 「動いているところを見た時には感動すら覚えた」と、中島さんは当時を振り返った. 『無双』のアクションと『ワンピース』のストーリーを楽しめることが、本作の見どころ. 「これまでにも、ストーリーを追体験したいという要望はあったができなかった. 今回、やっと実現できた」と中島さんは感慨深そうだった. 次のページでゲストがゲームをプレイ.