ぴかぴかの新品だった2014年も、ひと月が過ぎて身になじんできた. 三日坊主の後悔は水に流して春を待つ1月の言葉から▼東京から那覇に移った宇田智子さん(34)は3畳ほどの小さな古本屋を営む. 大手書店社員からの転身は不安だらけだったが、地元の人に支えられた. 「独りでは何もできないことが身にしみた. 人は助けたり助けられたりして生きているんだ、返せるときに返せばいいんだ、と思うようになりました」▼ふるさと学習に力を入れる合掌造りの岐阜県白川村で、村教育長の倉嘉宏(よしひろ)さん(61)が言う. 「将来、世界のどこにいても、自分で考え、判断し、ふるさとを誇りに思う『一流の地域人』になってほしい」▼五輪開催が決まり浮かれ気味の東京に日本文学者ドナルド・キーンさん(91)が疑問を投げる. 震災被災地にはまだ仮設住まいの人や仕事場のない人が大勢いる. 「その一方で東京の街は明るい. みなさん、東北を忘れているのではないでしょうか」▼朝日歌壇に特定秘密保護法を憂える投稿が並んだ. 選者のひとり永田和宏さん(66)は「危惧」と題した新春詠で〈特例と言ひて許さばやすやすと言ひかへられて先例となる〉. なし崩し政治への懸念であろう▼山口県の長岡三重子さんは95~99歳部門の水泳世界記録を11個持つ. 80歳で生まれて初めてプールに入った.
モンスターヘッドホン 週に3、4回の練習を欠かさない99歳は「情熱と努力があれば夢はかなえられる」. 一年の計が三日で立ち消えた人は、拝むほかない.